フレームワーク 仕事術

悩んだ時に使って欲しい!思考が加速する【フレームワーク20選⑴】

フレームワークの重要性

フレームワークとは?

まず初めに、 「フレームワーク」とは何かについてお話しします。

フレームワークとは、 「枠組み」 のことです。 何かを考えたり分析したりする際に一定の枠組みを設けることで、 何を考えるべきなのか、 何を整理すべきなのかを明確にし、 思考を加速させることができ ます。

例えば 「競合を調査しよう」 と考えたとき、漠然と情報を収集するのではなく、 後から説明する4P の構成要素である

「製品」 「価格」 「流通」「販売促進 」 の4つの要素について分解して考えた方が、 具体的な情報を集められます。

 

このように、特定の目的を果たすために、 目を向けるべきポイントや指標、範囲、 流れなどを標準化した、 先人たちが残してきた知の財産こそがフレームワークなのです。

 

ただし、フレームワークは万能なのかというと、 それは違います。 

問題解決のための大 きなヒントをくれる存在ではありますが、 フレームワークですべてがうまくいくわけではありません。 

個々の状況や目的によって、最適な枠組みというのは微妙に異なるからです。

フレームワークをまず埋めてみるという姿勢は大切ですが、 それ自体が目的化してしまっては何の情報も得られません。

なぜそのフレームワークを使うのかを常に意識し、既存のフレームワークをカスタマイズして、自分たちにとって最も有効な活用方法を考えていくことが重要です。

活用のために必要な視点

フレームワークを利用する際は、 「Why」 「What」 「How」 を意識して下さい!

なぜフレームワークを活用するのか、 それを用いて何をしようとしているのか、 そしてどう使うのかといった視点を持って、 それぞれのフレームワークを活用してくださいね!!

 

7ステップに分類分け

本書では、種類のフレームワークを、場面別に7つのステップに分けて紹介しています。

全体として、問題の発見から解決までの流れに沿ってまとめました。

 

問題解決までのステップは、時と場合、 状況に応じて変わるものではありますが、

どこから手を付けるべきか 悩んだ際には、この記事の流れを参考にしていただければと思います。

 

ステップ1:問題・課題を発見する

ステップ2: 市場を分析する

ステップ3: 課題解決のためのアイデアを練る

ステップ4: 戦略を立案する

ステップ5:業務を改善する

ステップ6: 組織をマネジメントする

ステップ7: 他者に伝える・共有する

 

自分たちがフレームワークを最も効果的に活用するための問いを加えながら、活用してみてください!

 

ステップ1:問題課題を発見するフレームワーク

問題を発見するための最初のステップでは、 あるべき理想の姿と現状を書き出し、 そのギャップを把握・整理します。

あらゆる問題解決はこの作業から始まり、ギャップを埋め るためにどのようなことに取り組むのか、 どんな体制で実施していくのかを設計していきます。

データや頭の中から、想定される問題をまんべんなく書き出していきましょう。

 

問題とは、 あるべき理想の姿と現状のギャップ

まず、「問題とは何か」 という概念を覚えておきましょう。

例えば 「売上を月に 1,000万円上げたい」 という理想の姿を描いたとして、 現状の売上が月に500万円だとすると、そこには 「500万円不足している」 というギャップが存在しており、 そのギャップのことを「問題」と呼びます。 

また、 「アポイント件数10件」 を理想としていたのに、 実際にはアポイント件数が0だった場合「10件の差が発生している」 というのもギャップであり、問題ということになります。

 

① As is / To be

「As is」とは、現状を意味する言葉「To be」とは、理想のあるべき姿という意味。

 

「As is」と「To be」について表に書き出すことで、

どこに問題があるのか

問題解決のためにどのような行動を起こすべきか

といった分析や見ることができます。

現状と理想の間にあるそのギャップを埋めるための方法を考えていくフレームワークです。

 

このギャップが「問題」で あり、あらゆる問題解決の第一歩は、この理想と現状の比較から始まります。 

主に自社が抱える問題を可視化したい時に使用します!

 

活用方法

 

 

自分が達成したいあるべき姿を言語化出来ているか

理想までの達成度は今何%くらいなのか

現状と理想の理解し、何が問題であるのかを把握出来ているか

 

② 6W2H

 

思考を広げるために必要な、 ベースとなる問いを網羅してくれるのがこの「6W2H」 です。

6W2Hとは、 「Who」 「What」 「Whom」 「When」 「Where」 「Why」 「How」 「How much」

の8つ の疑問詞を用いて、物事やテーマ、問題、課題などを多面的に見ることが出来るフレームワークです。

 

問題の分析や整理、情報収集する項目の整理、 アイデア発想、 あるいはヒアリングツールとして、情報を整理する必要があるいろいろな場面で活躍します。

 

活用方法

テーマに対して、8つの疑問詞のそれぞれに回答しながら、思考を広げていきます。 各疑問詞で考えるべき点は、下記の切り口を参考にしてください。

 

 

 

テーマに対してさまざまな角度から問いを投げかけることで、 思考が広がり、 それまで気付いていなかった視点を得ることができるというメリットがあります。

 

「問題についてもう少し深く考えたい」というときに、ぜひ活用してみてください!!

 

ステップ①ー2:問題の整理整頓

 

問題のあぶり出しができたら、 その問題を整理し、 課題の設定を行い、解決策や改善方法を考えていかなければなりません。

問題の大小にかかわらず、情報の理解度や関係性を整理する能力は、ビジネスシーンにおいて欠かせない必須のスキルです。 

次に問題をするためのフレームワークを紹介します!

 

①ロジックツリー

ロジックツリーは、物事を分解して考えていくことで、 「全体」 と 「部分」 をまんべんなく把握・整理するフレームワークです。 

最初に設定した問題をいくつもの要素に分解していきます。 

 

ロジックツリーでは、 右に向かうほど情報が具体的に分解され、 左に向かうほど要約されます。

問題の場所を特定する 「What ツリー や「Where ツリー」、解決策を模索する「Howツリー」 など用いる疑問詞の種類によって、ツリーの用途を分類することができます。

本質的な問題がどこにあるのかを絞り込む場面や問題に対して解決策を考える場面などに使用します!!

 

活用方法

 

 

 

書き出した中で重要なものを3つ考えてみる

自分たちの視点に偏りがなく、まんべんなく情報を描いているか

競合他社が同じ問題について考えるとどうなるのか?

 

 

〜番外編〜【優先順位の決定】

ここまで、 問題のあぶり出しと整理、 そして課題の設定を行ってきました。

本章のラストは、設定した課題の優先順位を決定するステップです。

ここでのポイントは"貢献度の高いものから手をつける"ということです。

ビジネスの現場においては、 より少ないコストで大きな結果を出すことが求められます。

単純にいえば、「年間1000万円経費削減できるアイデア」 と 「年間100万円経費削減できるアイデア」 があったら、前者から手をつけるするということです。

節約できるお金が大きくても莫大な時間が必要など、他の条件が異なる場合は、 それぞれを考慮して選択することになります。

限られたキャパの中で最大の効果を上げるため、自社にとって重要な要素は何か、 どのように意思決定をするのか、という考え方や手法について説明していきます。

緊急度 / 重要度マトリクス

 

 

「緊急度 / 重要度マトリクス」 は、 物事の優先順位を 「緊急度」 と「重要度」という2つの評価項目で整理し、検討・選定していくためのフレームワークです。 

経営レベルの課題から、個人が抱える日々の課題まで、あらゆる現場で活用される定番フレームワークとなっています。

 

緊急度/ 重要度マトリクスを用いて全体像が見れるようになると、課題の優先順位はもちろん、 何に対してどれくらいの時間や労力を割くのかというバランスを考えることも重要です。

活用方法

 

 

重要度が低いのにコストがかかってる業務はないか

本来やらなくていいことはないか

成果を3倍出したいならどれを選ぶのか

 

まとめ

 

今回は問題を見つけるフレームワークと問題を分析していくフレームワークについて解説をしました。

続きは次章にて解説していきますの。こちらの記事も是非お読み下さい。

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